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若手俳優を追いかけて暮らしている

推しの「お名前シール」を作ってみた

私は字が汚い。
「書道をやっていた」と話せば高校時代の選択授業の話だと思われるくらい、猛烈に汚い。有段者なのに。

故に手紙を書くのがしんどい。推しの名前を書くのも嫌だ。全部ひらがなで書いてやりたい(ひらがなはわりと自信がある)。
そんな私でも「書きやすい字」はある。要は「バランスがとりやすい字列」ということだ。前職で宛名を書いているとき「この人の名前は書きやすいなぁ」などと考えながら書いていた。古河さんとか浜崎さんあたりはいい感じに書ける。
逆に「バランスがとりにくい字列」もある。それが私の本名だったり、推しのフルネームだったりする。いい加減にしてほしい。
産まれて30年近く経つが、私は未だ自分の名前を上手く書けた試しがない。推しの名前なんてもっと書けない。推しのご両親には心底感謝しているが、もう少し難易度の低い名前をつけて欲しかった。


「名前ハンコ」の存在を思い出す

「いいからはよ名前シールの話をせい」という感じであろうけども、もう少し前フリにお付き合い下さい。

私が昔いたジャンル(二次創作同人)では差し入れ文化が盛んだった。
小さいジャンルだったので、知人の知人はみんな知り合い状態だった。だから「あの人にだけ差し入れを渡すわけにいかない…」と、皆思ったのか、はたまた「飴ちゃんあげる」精神なのか、同人イベントではとにかくお菓子を貰ったし、私もお返しした。
その際、メッセージやHNを小さなメモに書いて添える人が多々いたのだが、量が量だ。面倒になったのだろう。シャチハタのようなハンコでHNを記載する人が現れた。以降、界隈でちょっとしたブームになり「お名前ハンコ」は我がジャンル作家の必需品になっていた(めちゃめちゃ小さな世界の話です)。
ちなみに、当時の私は作らない派だった。ネット注文だろうと、己のHNをハンコ屋さんに頼むのは何となく気恥ずかしかった。「†††妃咲紅琉羽†††」などというHNだったわけじゃないけど、何か恥ずかしかった。あと単純に面倒臭かった。シャチハタ押すのすらめんどい。無記名でお菓子渡してた。
そのことを、数年経った今、ふと思い出した。
「推しの名前でハンコを作ればいいのでは?」

おたく事に関しては抜群に行動が早いので「名前 ハンコ」でググった。出る。めちゃくちゃ出る。子どもの上履きやら体操着やらに押せる「お名前ハンコ」が。奇しくも入学シーズン。楽天やらYahooやらベルメゾンやらが、こぞって注文を承っていた。
子どもの一人や二人や三人いてもおかしくない年齢の私だが、欲しいのは推しの名前のハンコである。まぁ用途は違えど、注文出来ないことはない。仕様を見つつ、デザインがいいところで作ろうと思っていた。高い。シャチハタタイプにしろ大小サイズが揃ったセットにしろ高い。チェキ数枚撮れる。
そりゃオーダーメイドだし、耐水インクも付いてくるし、半永久的に使えるものと考えればちっとも高くないお値段だ。しかし私は「推しの名前」で作る。正直言って半永久的に彼を推しているかわからない。
「ていうか勝手に他人の名前でハンコ作ってる奴こわくない…?重くない…?」とすら考え始めた。他人の名前でハンコ作ってる人がいたら申し訳ない。


千社札シールってあったよね

そういうわけで「お名前ハンコ」は諦めることにしたのだが、同じサイトで「お名前シール」なるものも販売しているのを見つけた。用途はハンコと同じだが、アイロンプリントが出来たり、防水性のシールがあったりする。サイズも様々で、版権キャラクターのかわいいシールもあった。
だがしかし高い。あとそんなに大量にいらない。大小いらない。おはじきサイズの推しの名前シールなんてどこに貼ればいいんだ。

ユーキャンのペン字講座受けた方が早い。そんな考えが頭をよぎる。
いや、しかし待てよ…?浅草とか観光地的なところに千社札シールの機械あった…こち亀千社札シール作れるところ見たことある…
と、実際の出来事なのか妄想なのか危うい記憶の糸を手繰り寄せるべく「名前シール キャラ」で検索した。そうしたらパレットプラザのサイトに辿り着いた(前フリ終わり)。


サイズとかデザインとか決める

パレットプラザ55ステーションで行ってるこのサービス、正式名称は「お名前シール&スタンプ」というそうです。
注文は店頭orネットで出来るが、必ず店舗で受け取る必要がある。自宅や職場の近くに店舗があると便利。
お名前シールの場合、なんと注文してから最短3時間で完成するらしい。だがしかし、私は引きこもり野郎なので家を出るまでに心の準備がかかる。普通に翌日取りに行った。

さて仕様だが、私は「スタンダードタイプ」を選んだ。

手紙やプレゼントに貼りたいだけなので、防滴である必要はない。
サイズは中、キャラクターシールを選択。スヌーピードラえもん、オタク女が大好きなマイメロもある。
私はアランジアロンゾにした。アランジアロンゾはかわいい。シンプルなデザインで字も目立つ。媚びてない感じがまたいい。でもミッフィーちゃんも捨てがたかったので次回はミッフィーちゃんにしたい。
キャラクターシール(中サイズ14枚)でお値段は367円。オリジナルシール(イラストと背景が選べる)だと302円なので、版権料がかかってるっぽい。いずれにせよ、試しに作ってみるにはありがたい価格設定だ。

苗字と名前の間にはスペースが入る。推しの苗字が「○○」、名前が「××」ならこんな感じで入力するといい。


そして出来たのがこちら

そんなこんなで注文終了。先ほど品物を取りに行ってきた。

「あのぅ、名前シールを注文したんですが…」
挙動不審な私は注文メールを店員さんに見せる。「あ、はーい!」と慣れた様子で袋を出してくれる店員さん。写真のプリントをお願いするときと同じ袋だ。

ところで最近の子ってプリント出しに行ったりするのか…?昔はこの袋の中に写真とネガがこんもり入ってました。写ルンですが再ブームなくらいだから、写真屋さんに行く人も増えたのかなぁ。

話を戻して。店員さんが持っている袋を見てギョッとする私。

おなまえ(Name)○○ ××さま ←推しの名前

そこ注文者の名前を書く欄じゃなくて!?いや、普通は子どもの名前でシール作るんだろうから苗字だけ書いたりするのかもしれない…知らんけど…注文者とシールの苗字が違うし、なんなら「さま」まで付けている。どう考えても子どものシールではない。恥ずかしい。

「こちらでお間違いないですか?」と、シールの確認をしてくる店員さん。
わぁ、かわいい。かわいいけど追い討ちをかけるのはやめてくれ。お間違いないから早く仕舞ってください。


結論:店頭受け取りは恥ずかしい

簡単に、しかもお安く注文出来てキャラクターもかわいいものが多い。だが、赤の他人の名で注文すると恥ずかしい。パレットプラザ側が想定している顧客層とは掛け離れた存在のおたくが悪い。ちなみに印刷はとても綺麗。擦ってみても滲む感じはなかったです。さすが写真屋さん。

もっと低コストにしたい、デザインにこだわりたい人は自分でラベルシール作った方がいいのかも?でもラベルシールって結構いいお値段するのよね。プリンターのインクもかさむし。労力もかからないし早いから、面倒臭がりな私は俄然このサービスを推したい。

どうせなら封筒に貼ってみた感じも写真撮りたかったんですが、推しの現場がしばらくないので手紙書けませんでした。そのうち追記で写真載せます〜