ボログ

若手俳優を追いかけて暮らしている

推しの誕生日プレゼントを買ったらラッピングがダサかった②

前回の続き。
東急ハンズで資材を買ってきた。写真を撮り忘れたが、300円くらいの包装紙と、同じく300円くらいのシールで貼り付けるリボンだ。

包装部にて包み方を調べ、なんとなくわかった気になった。善は急げだ。私は実家へ向かった。
故実家に行くかというと、私の家は汚部屋なので作業出来るスペースがめちゃくちゃ少ないからだ。包装紙を広げる場所すらない。




コスプレイヤー時代から実家で様々な作業をしていたので、母からは「また何かやってる」みたいな目で見られた。父は「何してるのか聞きたいけどなんとなく聞いちゃいけないんだろうな」みたいな雰囲気だった。そこまではいい。問題は姉の襲来だ。
仕事から帰ってくるなり姉は「うわっ何してんの?きもっ」と私を見て言う。まだ「何してる」と答えてないのに「きもっ」である。姉はパリピなので、私とは対極の位置にいる人種だ。


私「いや、推しにあげるプレゼントのラッピングがダサいから自分で包みなおそうかなって…」
姉「ふ〜ん。で、包み方わかんの?」
私「わからないから調べながらやってる。いま新聞紙で練習中」
姉「おまえwww折り紙も折れないくせにwww出来ると思ってんのwww」
私「せやな……」
姉「デパート包みでしょ?そんなん見なくても出来るし。ちょっと貸してみな」


こうなるともう私には拒否権がないので、渋々プレゼントの箱と包装紙を姉へ渡した。
姉は昔、某コーヒーチェーン店で働いていて、ギフトラッピングも多々請け負っていた。だからデパート包みくらいチョチョイのチョイだ(と、自分で言ってた)。
そしてプレゼントの中身を見るなり「は!?これいくら!?」と叫ぶ。やめろ。先日の父親の誕生日には900円のネックストラップしかあげなかったんだから値段の話をここでするな。
「さ、さんぜんえんくらいかな〜」とはぐらかしたが、家族全員「そんなわけあるか」と思っていただろう。


姉はしばらく包装紙と格闘していた。
「紙が分厚いから包みにくい」だの「この箱の形やりづらい」だの、散々言いながら包装紙を折ってはやり直し、折ってはやり直し……もはや包装紙も折り目だらけである。これならクソダサラッピングの方がよかったのでは?と後悔し始めた頃、姉が口を開いた。

「キャラメル包みでよくない?」

おまえ!!!おまえおまえおまえ!!!!
デパート包みくらいチョチョイのチョイじゃないんか!!!!???なーにが「見なくても出来る」だ!!!!!!
ブチギレそうだったが、末っ子に人権はないし、選択肢は「いいよ」しか存在しない。


結局、我らはキャラメル包みで妥協した。
「デパート包み」と「キャラメル包み」の違いを説明するのは面倒なので各自調べて下さい。ソシャゲで例えると「デパート包み」が☆5で「キャラメル包み」は☆3です。
しかし、姉はキャラメル包みすら危うかった。「何故そこに…?」という部分にセロテープを貼るし、ピシッと折り目をつけないので全体的に隙間が出来ていた。
「ここはこうして折った方がいいんじゃないかな〜」などと姉の機嫌を伺いながら私は折り目をつけた。姉はハートの女王より傍若無人なのだ。


最後、リボンを貼り付けようと思ったが「巻いた方がいいよ。セロテープも隠せるし」と姉が言うので従った。もはや私は思考を放棄していた。某ビッカメで付けてもらった赤いリボンを再利用し、箱に巻きつける。
そして出来上がったのがこちら。





おかしい。絶対におかしい。
片方のリボンだけ長いのは何故なのか。
姉曰く「その方がおしゃれ」だそうだが絶対に嘘だ。「適当に結んだら片方長くなっちゃったけどまぁいいか」的な本音が見える…見えるぞ……



おかしい…おかしいな……
「リボンを巻いた方がセロテープを隠せる」はずなのに三方向全部セロテープ丸見えなんだよな……




いつもそうだ。姉は「やる」と言う割に最後まで貫かない。お菓子や料理を作りたがるくせに後片付けはしない。今回のラッピングも最後の方あからさまに飽きていた。
まぁ約30年くらい一緒にいるのに全く学習しない私も私だ。「綺麗に包めたなぁ(棒)」と言って、私はビッカメのビニール袋へプレゼントをそっと戻した。
もう一度ハンズへ資材を買いに行くことを決意し、同時に「姉に見せない・任せない・期待しない」と心に誓った。


続きます。