ボログ

若手俳優を追いかけて暮らしている

ミュージカルテニスの王子様に出たいからさっさと死んでイケメンに生まれ変わりたい

久しぶりに外に出られて、久しぶりに朝帰りをした。
別に朝まで遊んでたわけではない。終電とかいう、人がゴミクソに詰められた、人権もへったくれもないものに乗りたくないから朝帰りをしているのだ。
だから私はひとりだろうと朝帰りするのだが、だいたい何人かは付き合ってくれる。

今回のメンバーを紹介するぜ!!!
フリーターのT氏!!!!
三徹は当たり前の職に就いてるD氏!!!!
そしてニートの私!!!!!以上だ!!!!!
人権もへったくれもねぇ社会のゴミクソメンツだぜ!!!!!(私以外みんないい人です)

さて、そんな朝帰り電車の中で、ふと「何かを書きたい」という欲にかられ、久しぶりにはてブロを開いた。
「今月のPVが◯を超えました!」とお知らせが出てきた。
そんなわけあるか。私は今月どころか数ヶ月ブログを書いていない。
「どこかで晒されてクスクスされているか私の素性を知っている人間にここを知られて隅々まで読まれたに違いない」などという被害妄想を爆発させたので開き直って特定されやすい話をしよう。


ここ1ヶ月くらいの私ときたら本当にゴミ人間なのでほとんど外に出られなかった。
こんなに外に出なかったのは心身を病んで仕事を辞めて以来だ。比喩でもなんでもなく布団と体がくっついて離れない。外傷や内臓的な疾病は訪問診療があるのに精神病にはないのは何故だろうか。精神病こそ外に出られないと思うのだが。

とまぁ私のメンヘラ自慢はそこそこにして、1ヶ月の間に何があったかというと、まず姉のフィアンセが倒れた。
姉は外国の男と付き合っていて、事実婚の段階までいっている。ビザが下り次第日本を離れる、という矢先で彼が倒れた。
しかもアレだ。難病だと言うじゃないか。いったい病名は何だと聞いたら
「ギランバレー症候群」
テニスの王子様を履修済みの皆様にはご理解頂けるであろう。幸村精市が患ったあの病だ(ちなみに幸村は「ギランバレー症候群に酷似した免疫系の病気」にかかっていたのだが、ジャンプ掲載時には「ギランバレー症候群」と書かれていた。そして許斐剛が読者に怒られてコミックスでは「酷似した云々」になった。確かそうだったと思う。たぶん)。
イップスくらいなら現実でも耳にしたことはあるが、まさかそんな難病に身内がかかるとは思っていなかった。おたくの私は「それ…テニスの……幸村がなった病気…」と言ってしまったが非ヲタの姉には「は?テニスの選手?誰?」とキレられて終わった。

いや笑い事ではないしネタにしてる場合でもないし私も深刻になった。しかしまぁこういうのは近い人間ほど落ち込んでネガティブになりがちだ。外側が「大丈夫だって!」というスタンスでいないとみんなでズブズブ沈んでしまう。
そういうわけで私は「幸村は関東大会こそ出られなかったが病に打ち勝ち、全国大会決勝でプレーできるほどの回復力を見せた。薄幸キャラだと思われたあの幸村精市が実は最強の壁として君臨したんだぞ?胸熱すぎないか?そんな展開が彼にもきっと起こる。幸村が治ったんだから彼も絶対治るしすぐに回復する」と、やたら幸村精市を例に挙げて姉を励ました。姉は「だから幸村誰だよ」と言って彼のもとへ飛んで行った。


そうして姉が不在になってすぐ、老人ホームに入っている祖母がベッドから転げ落ち、骨を折った。元々骨の弱い人だし、歳をとったので余計に脆くなっていたのだろう。
ちなみにこの祖母、実は血が繋がっていなかったことが最近判明してそれがまた草だったのだが、この話は長くなるので割愛する。
祖母は緊急入院→手術となり、私が立ち会うことになった。なにせ私はほぼニートなので平日だろうがなんだろうが飛んでいけるのだ。一家にひとりニートがいると便利。
祖母の手術中、ぼんやり考えたのは今後のことだった。さすがに祖母の入院手続きや老人ホームとの連絡諸事は両親や叔父夫婦がしているのだが、この先両親が同じような状況になったら…と。
姉はきっと、日本に帰ってくるつもりがない。残された私だけで全ての手続きや立会いをしなくちゃならないのか?そんなの無理だ。そもそも私、次女なのに何でそんなことしなきゃいかんのだ。
考えれば考えるほど憂鬱になった。

そういう相続問題とか、とにかく全部が嫌で投げ出したいという旨を、友人たちに話した。
そもそも墓は必要なのか?
いま都心は墓地不足で墓を買うために抽選に参加するらしい。
地味な戦いかよ。
墓戦争、聖杯戦争よりしんどい。
あの、カードかざすと自動で出てくる墓みたいなのでいい。
そもそも墓いらなくね?
もうスマホに供養してくれ。
ガチャ引くと「星5 曾ばあちゃん」とか出てくる。
とか話した。もう一度言うが私はわりと深刻だ。


そういう未来への絶望や日々の小さなストレスに晒されていると、私の中で「推し」という存在が暴風雨の中の線香くらい小さく細く、頼りないものに成り果てていた。
それはすごく悲しかったし、自分に対して腹が立った。だけどまぁ、現実ってこういうものだろうなと思って、また悲しくなった。
幸か不幸か、推しの現場は全くない。ツイートも全然しない。そりゃ存在感もなくなる。だって私と推しは所詮「他人」だ。家族に何かが起こったとき、私は「他人」である推しより「身内」を優先しなければならない。してしまう。そういうふうに教育されたから。推しだってそうだろう。
今はまだいい。ある程度の期間だとわかっているから。私の他に分担できる人がいるから。けれど将来、それこそ私が両親や身内の全てを背負うことになったら「好きな人」のことなんてどうでもよくなってしまうのだろう。それが悲しい。悲しいけれど、どうしようもない。


ストレスと花粉等々のアレルギーのせいで顔面がボッコボコになってしまったのも外出できなくなった要因のひとつだ。環境のストレス→醜くなることのストレス→更に落ち込むストレス。完全に悪循環である。ストリートファイターで負けた方のキャラクターがボッコボコ顔になってるくらい、私の顔もボッコボコだ。いっそ殴り殺してほしい。
こういうときは物心ついた頃から抱えている容姿コンプレックスが肥大する。現場がなくてよかった。いや、現場がないからこんなボッコボコになるのか?
とりあえず早く皮膚科に行こうと思う。皮膚科も訪問診療がないのは何故なんだ。

あーいやだいやだもう死にたい。次は絶対イケメンに生まれ変わる。
私がそう言ったら友人は「人間に生まれ変われると思っていることが烏滸がましい」と鼻で笑った。確かに私は「絶対に人間に生まれ変われる」と思っていた。恥ずかしい。蝿に生まれ変わる可能性だって十二分にある。
別の友人が「蝿はさっさと死ねるからいい」と言った。
また別の友人が「蝿には蝿の体感時間があるのだから生の苦しみは人間と変わりない」と言った。
またまた別の友人が「虫は痛覚がないので楽に死ねるぞ」と言った。
我々は何の話をしているんだ。

でもやっぱり、私は生まれ変わったら絶対イケメンになりたい。
中高あたりでモテまくって、かわいい女の子をとっかえひっかえ遊ぶのだ。そのうち原宿でスカウトされ、事務所に所属する。テニミュのオーディションを受け、学校内で4番目に人気くらいのキャラを請け負いたい。そして脳みそがチンコだった頃の写真が流失し、炎上しかけるも「でもこれデビュー前の話だし」「若いんだから遊ぶでしょ」「イケメンなら彼女がいたっておかしくない」「これから誠実に演じてくれるなら別にいい」という謎擁護を受け、無事舞台に立ちたい。
その後は謎のCDデビューをしたり一瞬テレビドラマ(テレ東の深夜30分枠)に出たりしてキャーキャー言われ、三十路を迎える頃にソシャゲのキャラクターで声優デビューをし「テニミュに出ていた顔のいい声優」として細々仕事をして、四十路になる頃に同年代の実力派女性声優と授かり婚()するのだ。そうして「優れた遺伝子が残る」とか「イケボを確約されし子ども」とか、また謎擁護を受けてのらりくらりと生きて死にたい。
ミュージカルテニスの王子様に出られるイケメンに絶対生まれ変わりたいので、ミュージカルテニスの王子様が続いているうちに死んで早々に次の人生スタートさせたい。絶対。

おわり